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Verduria (空霧)

作品名:Verduria
作曲者:Ym1024

製作者:空霧
サイト:Soulful Theater

譜面難易度:★★★★★☆☆☆☆☆(5) - Hard
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇(8) - Hard

<izkdic>

Music ≫ Verduria
Difficulty ≫ 5key / Hard 〈 空霧 〉
Rank ≫ ネ申
Speed ≫ 4 x ( Setting : 5 x )
(゚∀゚)キター! ≫ 900 / (・∀・)イイ!≫ 0 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 900
(゚∀゚)キテマス! ≫ 25 / (・A・)キテナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 25
SCORE ≫ 100000
EXSCORE ≫ 1850


Verduria、そこは緑が芽吹く始まりの地――


空霧さんの名無し祭り'12、5key部門参加作品。イベントでは24番でした。
楽曲はYm1024さんのBMS曲(のLong Ver.)。新緑をイメージしたエピックトランス。
とても綺麗な楽曲展開と、透き通るピアノがとても印象的な楽曲ですね。

楽曲表現に長けた、雰囲気重視の中級5key作品。
1つ1つの展開がとても丁寧で、メロディアスな曲に聴き入りながらプレイできます。
5keyという限られた幅の中でしっかりと音階も意識した配置がされており、
また配置の重複を回避しつつとても打ちやすくまとめられているのも嬉しいですね。
お気に入りなのが転調後。密度だけに頼らない盛り上げ方をされているのがすごいです。
特に3:26からのリズム譜は3連打や同時押しによる躍動感の演出もあって、
確かな命の鼓動を感じ取ることができますね。
難易度がほどほどなので、普段両手でプレイされる方にも片手で遊んでもらいたい作品。

16分はそこそこ入っていますが、BPM140と中速域であり、
配置自体も読みやすく・打ちやすくなっているので引っかかる要素は少なめ。
16分自体も最長が6連打と長くないので、8分に近い感覚で軽く打っていけると思います。
ただし3回ほど3連打の縦連があり、その内1回はフリーズを押しながらだったり、
シンセやギター追いの部分はリズムが若干変則的だったりするので注意。
一番難しいのはラストにある5連打のラストが同時押しになっているところでしょうね。
(このような配置は前半にも少しありますが、それとは別の印象を抱かせる配置です)


<FUJI>

Music ≫ Verduria
Difficulty ≫ 5key / Hard 〈 空霧 〉
Rank ≫ ネ申
Speed ≫ 3.6 x ( Setting : 4.5 x )
(゚∀゚)キター! ≫ 900 / (・∀・)イイ!≫ 0 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 900
(゚∀゚)キテマス! ≫ 25 / (・A・)キテナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 25
SCORE ≫ 100000
EXSCORE ≫ 1850


空霧さんの名無し祭り'12参加作品、No.21(5key)。
「始まり」をテーマにした、Ym1024さんのピアノトランス曲。
ピアノとシンセが持つ綺麗な旋律と、伸びのある伴奏の長音が視聴者を引き込む楽曲です。
後半の転調や、さらに新しいフレーズに入っていく楽曲展開も印象的ですね。

旋律を追う部分は旋律、パーカッション部分はリズムと役割をはっきり分けるタイプの譜面。
密度の低い部分を前者、高い部分を後者が担当するような感じで進行します。
実際にはいろいろな音が鳴っていますが、交錯する部分は少なめになっています。
ストレートかつ丁寧な旋律譜と、リズミカルに進行するリズム譜。
一つ一つをしっかり見せることを重視している分、それぞれに心地よい楽しさがあります。
それらの切り替えがとても自然なのが、この譜面の一つのポイントと言えるかなと。

転調と共に密度が上がるタイプの内容で、見どころもそこになるでしょう。
密度こそ上がりますがリズムに乗りやすい配置で、それほど難しくならないのが良いですね。
また、そこから走り出した譜面を落ち着かせて旋律に戻る部分の組み方が非常に巧みで、
そこが個人的に印象に残ったところでした。曲の見せ場を考えていることが窺えるかなと。

印象的な楽曲展開に合わせて密度を調整する中級者向けではよくあるタイプの譜面ですが、
その中でも全体的なバランスの秀逸さが際立つ、非凡さの伺える作品です。
抑え目に構成しているからこそ旋律が持つイメージを損なわずに打っていくことができ、
また転調後の構成や長音フリーズアローの気持ちよさが際立つ、そういう譜面だと思います。
特にスコアにこだわりがなければ低倍速でプレイするのがお勧め。


<タグ>
[空霧]、[5key]、[Ym1024]、[中級者向け]、[名無し祭り'12]、[2012]

いーあるふぁんくらぶ (fonlon)

作品名:いーあるふぁんくらぶ
作曲者:みきとP

製作者:fonlon
サイト:チュッパチャプス教ダンおに支部

譜面難易度:★★★★★★☆☆☆☆(6) - Hard
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◇◇◇(7) - Hard

<izkdic>

Music ≫ いーあるふぁんくらぶ
Difficulty ≫ 5key / Hard 〈 fonlon 〉
Rank ≫ PF
Speed ≫ 5 x ( Setting : 5 x )
(゚∀゚)キター! ≫ 1192 / (・∀・)イイ!≫ 1 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 1193
(゚∀゚)キテマス! ≫ 31 / (・A・)キテナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 31
SCORE ≫ 99967
EXSCORE ≫ 2447


fonlonさんの5key作品。初制作だそうです。No.1。
楽曲はみきとPの中国語を題材にしたGUMI・リンオリジナル楽曲。
リズミカルに言葉が紡がれていく軽快な曲で、ある種の中毒性も。BPMは145。

曲に合わせて軽快にテンポよく進んでいく作品。
同時押しやおにぎりも綺麗に決まるように配置されていますが、
特に16分の置き方が素晴らしく、配置そのものも流れもとても打ちやすくなっていて、
軽快な楽曲によく合った、リズムよく打てる譜面を演出しています。
僕が特にいいなと思ったのは、0.75倍速地帯に入る直前の↓+おにぎりと↓の使い分けと、
ラスサビの見せ方全般。特に後者は16分・同時・おにぎりがかっちりと噛みあっていて、
配置全体を通じたリズム感の演出が凄まじく、
アウトロへつなぐ部分は特にテンションが上がりましたね。

16分は打ちやすいですが変則成分がややあるので、
スコア狙い上はAメロに注意した方がいいかもしれません。
また2回ほど裏拍のおにぎりが出てくる他、裏打ちがいくつかのセクションに登場します。
そのため、両手プレイヤーにとってはやや辛い側面がありそうです。
おにぎり率は12.0%。いずれも決まるととても綺麗に打てる内容だとは。

個人的には是非片手で遊んでもらいたい作品の1つ。
初作品でこんなのが作れるfonlonさん恐ろしいです……(謎


<FUJI>

Music ≫ いーあるふぁんくらぶ
Difficulty ≫ 5key / Hard 〈 fonlon 〉
Rank ≫ PF
Speed ≫ 4.5 x ( Setting : 4.5 x )
(゚∀゚)キター! ≫ 1188 / (・∀・)イイ!≫ 5 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 1193
(゚∀゚)キテマス! ≫ 31 / (・A・)キテナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 31
SCORE ≫ 99837
EXSCORE ≫ 2443


fonlonさんの5key作品、No.1。製作に3ヶ月かかったとのことです。
みきとPのボカロ曲。独特な楽曲の調子と主人公の心情を描く歌詞が印象的な楽曲で、
ニコニコ動画ではダブルミリオンを達成しています。
中華風の旋律の中に、チップチューンやロックといった側面も見えますね。

楽曲のリズムに乗せて、ゆったりながらもリズミカルな連打をベースに進行する譜面。
イントロや間奏、タイトルの「いーあるふぁんくらぶ」の拾い方を始めとして、
楽曲や歌が持つイメージを押し出した配置を各所に見ることができます。
構成面では打鍵リズムの回し方に優れた譜面という印象で、特に切り替えの部分が上手い。
また、「うぉーあいにー」を最後のフレーズまで取っておく構成が粋ですね。
間奏は密度こそ高いですが動きが少なくなっているため、打っていくことに集中できます。
この手の譜面では珍しい形ですが、いい感じにまとめられていると思います。
歌詞を譜面で追うだけではなかなか出せない良さがあるかなと。

個人的に2番最初の配置がとても打っていて楽しいと感じます。
曲のリズム感のよさを活かした、絶妙な仕上がりだと思いますね。
16分連打は打ちやすい配置が多く、ストレスなく叩くことができるでしょう。
その一方で、裏拍おにぎりと16分が混じる部分は正確な打鍵が求められる印象です。

最後まで気持ちよく打たせてくれる譜面で、4分という長さを感じさせません。
楽曲に対する意欲的なアプローチが見え、こういう作品が好きならきっと楽しめるでしょう。
難易度が合うなら是非一度はプレイしてもらいたい作品。


<タグ>
[fonlon]、[5key]、[みきとP]、[中級者向け]、[上級者向け]、[2012]、[VOCALOID曲]

izanai (goe×Cah-m)

作品名:izanai
作曲者:a_hisa

製作者:goe×Cah-m(goe、Cah-m)
サイト:OMISSION-0か~むのお部屋

譜面難易度:★★★★★★★★★☆(9) - Extreme
プレイ時間 :◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇(4) - Extreme

<izkdic>

Music ≫ izanai
Difficulty ≫ 7key / Extreme 〈 goe×Cah-m 〉
Rank ≫ S < ゲームクリア >
Speed ≫ 3.5 x ( Setting : 3.5 x )
Sp.Motion ≫ Brake
BarDrain ≫ Normal
(・∀・)イイ!! ≫ 997 / (`・ω・)シャキン ≫ 90
( ´∀`)マターリ ≫ 14 / (´・ω・`)ショボーン ≫ 3 / ( `Д´)ウワァン!! ≫ 4
MAXCombo ≫ 447
(゚∀゚)キター!! ≫ 10 / (^ω^)セフセフ ≫ 0 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 10
SCORE ≫ 96422

goeさん、Cah-mさんの冬祭り2011提出作品。
楽曲はa_hisaさんより、頽廃と再生をテーマとしたアートコア。
静と動の差が大きく、2つの対比による世界観が演出されています。

リレーメインの7keyコラボ合作。
0.5倍速がかかっている導入部を抜けてからは、16分基調の激しい展開が待ちうけています。
16分の量は曲の後半になるほど多くなり、まさに怒涛と言える内容に。
goeさんパートの流れるようなピアノ譜と、
Cah-mさんパートの心地よいパーカッション譜のコンビネーションが絶妙です。
16分はBPMもあって難しいものの、基本的には押しやすいものになっており、
何故かつながってしまうという魅力もこの作品の持ち味の1つだと。

1小節だけあるコラボ部分が譜面上は最難関でしょう。
しかしクリア意識ならここよりもその後の方が重要になってくると思います。
同時押しの混じるほぼ休みの無い16分乱打という強烈な譜面を捌く必要があり、
加えてラストに一際厳しいものがあるので、
コラボ部分でのゲージ減少も踏まえると、このセクションでのゲージ維持はほぼ必須。
コラボ部分に突入するまでにライフゲージを極力回復させておきたいところです。
低速が苦手だと最初の0.5倍速地帯も意外と厳しいので要注意。


<FUJI>

Music ≫ izanai
Difficulty ≫ 7key / Extreme 〈 goe×Cah-m 〉
Rank ≫ SA < ゲームクリア >
Speed ≫ 5 x ( Setting : 5 x )
BarDrain ≫ Normal
(・∀・)イイ!! ≫ 948 / (`・ω・)シャキン ≫ 107
( ´∀`)マターリ ≫ 33 / (´・ω・`)ショボーン ≫ 11 / ( `Д´)ウワァン!! ≫ 9
MAXCombo ≫ 327
(゚∀゚)キター!! ≫ 9 / (^ω^)セフセフ ≫ 1 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 10
SCORE ≫ 93582

「goe×Cah-m」名義の7keyコラボ合作、冬祭り2011参加作品。
a_hisaさんの流れるようなピアノと中盤~終盤の怒涛の展開が印象的なアートコア楽曲。
強いエフェクトのかかった静部分の音作りと、クリアなピアノとの対比が見せ所ですね。

作品的にはコラボに位置しますが、実質的には短い周期のリレーで進行します。
goeさんは隣接や縦連といった近い配置を多用する、曲の流れを追う旋律譜面、
Cah-mさんはパーカスをメインに左右に散らす配置を中心とする、曲の勢いを追う打鍵譜面。
綺麗さと疾走感の両面を感じられる楽曲に、二人のそれぞれの譜面観が表されています。
いずれも打鍵的に楽しい譜面で、打てると非常に気持ちのよい内容だと思いますね。

ラスト25秒が曲的にも譜面的にも本番と言える部分。
曲が走り出してからさらにもう一段転調するというトンデモ展開をする楽曲ですが、
ここでのgoeさん→Cah-mさんの受け渡しが流れをばしっと捉えていて非常に興味深いです。
どちらも凄まじい密度で押してきますが、意外と打てるのも嬉しい感じ。
リアルで相談したという1小節のコラボ部分は、そこに入る橋渡しの役割を担っています。
グローのかかる製作者表記と、ここで「×」が一瞬現れるのが演出的にも面白いですね。
一瞬で密度が跳ね上がる部分で、見ている余裕はなかなかないのですが。

かなり難しい譜面ではありますが、譜面そのものは16分主体でフリーズや重発狂といった要素が薄く、それほど精密な打鍵は要求されない印象があります。
その一方、1:30という比率に加え回復量が小さいライフ設定が曲者。
許容ミス数が極めて低いためクリア難易度は非常に高くなっており、
難易度表で★3がついています。自分のクリア率はだいたい70%くらい。
発狂開始まで数ミスで捌けないとクリアは見えないかと、実力に応じてライフ設定変更推奨。
ラストのおにぎり混じりの階段は、下手に捌くと逆ボーダーするので要注意。

楽曲もあいまって、捌ければ非常にかっこいい作品だと個人的には。
難譜プレイヤーである2人の合作ならではの作品だと感じますね。


<タグ>
[goe×Cah-m]、[goe]、[Cah-m]、[7key]、[a_hisa]、[上級者向け]、[冬祭り'11]、[2012]

桜花散華 (SMILE&hotaru)

作品名:桜花散華
編曲者:Riverside

製作者:SMILE&hotaru
サイト:Fantastic Horizon

譜面難易度:★★★★★★☆☆☆☆(6) - Hard
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇(8) - Hard

<izkdic>

Music : 桜花散華
Difficulty : 5key / Hard 〈 SMILE&hotaru 〉
Rank : PF
Speed : 3 x ( Setting : 5 x )
(゚∀゚)キター! : 1276
(・∀・)イイ! : 5
( ´∀`)マターリ : 0
(´・ω・`)ショボーン : 0
( `Д´)ウワァン : 0
MAXCombo : 1281
(゚∀゚)キテマス! : 8
(・A・)キテナイ : 0
FREEZECombo : 8
SCORE : 141690


SMILEさん、hotaruさんの5key通常作品です。
東方projectをメインに活動する同人音楽サークル「Riverside」のCD「Fleurir...」収録曲。
編曲は_yoc.さん、ボーカルは秣本 瑳羅さんが担当されています。
原曲は東方妖々夢より「東方妖々夢 ~ Ancient Temple」。

基本的に何らかの要素を意識しつつも、
巧みなリズム補完を用いてリズムを失わせずに展開するような手法が特徴的。
4分リズムだったりパーカッションを混ぜてみたりなど、場面場面に応じた補完が絶妙。
その中でも特に2番Aメロの8分連打中に弦を同時押しで入れている部分が、
個人的にはお気に入りポイントです。
16分も多いですが乱打は非常に打ちやすく、引っかかるようなものはほとんどありません。
リズムさえ読めてしまえば次々と打っていけてとても楽しい作品だと思います。

1番は緩やかですが、1間奏以降難易度が上昇します。
最難関はギターソロで、非常に長い乱打が数回に分けて襲いかかってきます。
先述の通り打ちやすいですがBPM168とテンポが速く、
最後の乱打は16分乱打が3小節続くというかなり厳しいものなので要注意。
2Bメロにも3小節続く12分乱打があり、こちらの難易度も高め。往復階段処理が重要です。
また全体的に変速が厳しく、一部リズムが複雑な部分があるので要集中力。
変速+リズムが突然3連符に変わる2Aメロは把握していないと危険です。


<FUJI>

Music : 桜花散華
Difficulty : 5key / Hard 〈 SMILE&hotaru 〉
Rank : PF
Speed : 2.7 x ( Setting : 4.5 x )
(゚∀゚)キター! : 1273
(・∀・)イイ! : 8
( ´∀`)マターリ : 0
(´・ω・`)ショボーン : 0
( `Д´)ウワァン : 0
MAXCombo : 1281
(゚∀゚)キテマス! : 8
(・A・)キテナイ : 0
FREEZECombo : 8
SCORE : 141630

SMILEさん、hotaruさん共同製作の5key作品、No.20。
秣本 瑳羅さんが歌う、「東方妖々夢 ~ Ancient Temple」のボーカルアレンジ曲です。
静かに激しく、といったイメージのある、原作意識の編曲。

パーカス意識でリズムを固め、そこに旋律や伴奏を被せるような譜面構成。
イントロ~1番はほとんどが単押しで進みます、ボーカルや伴奏を基軸にした内容。
サビや2番は、一転して同時押しが印象的な譜面に変化していきます。
曲が新しい展開に入っていくその後は、ギターソロを意識した3連符、16分の連打に。
この3つの部分の移り変わりと対比が絶妙なバランスを見せており、
打っていて自然と気持ちが昂るような心地よさのある譜面に仕上がっています。
以降はシンプルにまとめていますが、上の流れをしっかり収束させておりこれまた上手い。
最後の最後で最初のフレーズに戻ってくる、という展開のある楽曲ですが、
ここで「戻ってきた」感が出る構成を組むのは簡単なようでとても難しいことだと思いますね。

後半の16分乱打は打ちやすい内容ですが、長い連打を含む・少々不安定な打鍵という
性質からか、直感で乗り切ろうとすると意外と打てなかったりするので要注意。
他に低速16分や3連符の直後に16分が入る箇所など、かなり引っかかりやすい部分も。
フルコン近くまで持ち込むには、それなりに譜面に対する理解が要求される印象です。
掴んでしまえばそれほど厳しくはないので、余裕があれば狙ってみるのも面白いでしょう。

リズム補完や同時押しによる打鍵感が活きた、最後まで疾走感を失わない譜面です。
捌いているうちに自然と曲が進んでいく、長めながらすっきりとしたプレイ感が楽しめます。
聴きやすいアレンジなので、東方ボーカルは苦手という方でもいけるのではないかなと。


<タグ>
[SMILE&hotaru]、[SMILE]、[hotaru]、[5key]、[中級者向け]、[上級者向け]、
[2011]、[東方曲]、[ボーカル曲]

UNBALANCE (ティックル)

作品名:UNBALANCE
作曲者:シグナルP

製作者:ティックル
サイト:Cross Walker

譜面難易度:★★★★★☆☆☆☆☆(5) - Unbalance
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇(8) - Unbalance

<izkdic>

Music >> UNBALANCE
Difficulty >> 11Dkey / Unbalance 〈 ティックル 〉
Rank >> PF < パーフェクト >
Speed >> 3 x ( Setting : 3 x )
Sp.Motion >> Brake
Scroll >> 11k-Def
BarDrain >> Normal
[Rec :Dmg = 2: 7 /FailOFF ]
(・∀・)イイ! >> 1128 / (`・ω・)シャキン >> 12
( ´∀`)マターリ >> 0 / ( `Д´)ウワァン >> 0
MAXCombo >> 1140
(゚∀゚)キター! >> 10 / (・A・)イクナイ >> 0
FREEZECombo >> 10
SCORE >> 99791

ティックルさんの冬祭り2010参加作品です。
キーは「11D」。11keyと11Lkeyのコラボ形式となっています。
11Dkey = 11key-DoublePlay / 11key-Deficit。

基本的にはリズム重視で展開し、ところどころにアンバランスな内容を持たせた譜面。
おおまかにわけると1番が11key、2番が11Lkeyになっており、
2つのキーの楽しさを同時に味わえる、贅沢な作品になっています。
ティックルさんならではの移動の楽しさも健在で、中身の割に非常に決めやすいですね。
3:26の「3」が音のイメージを的確に反映していて個人的には好きな部分。
3番からは新たな展開を見せます。これについてはその目で確認していただければと。
最後のフリーズは対極に位置するようなものになっていて非常に独特。
是非1度は正規キーコンの状態でプレイしてもらいたい作品です。

全体的に11L部分が厄介な譜面だという印象。
それなりに16分間隔の移動や上下同時押しが入っており、多少慣れが必要になります。
2Aメロの上下同時は[EF]と[WD]であることを頭に入れておくといいかも。
2Bメロは単純に密度が高いので要注意。
終盤は見た目に惑わされないように。割と集中力勝負です。
構成上おにぎりを左手で打つ必要があり、普段右手で打つ人には面倒かもしれません。

ある種、異種キーの集大成ともいえる作品ですね。


<FUJI>

Music >> UNBALANCE
Difficulty >> 11Dkey / Unbalance 〈 ティックル 〉
Rank >> PF < パーフェクト >
Speed >> 4 x ( Setting : 4 x )
Scroll >> 11k-Def
BarDrain >> Normal
[Rec :Dmg = 2: 7 /FailOFF ]
(・∀・)イイ! >> 1114 / (`・ω・)シャキン >> 26
( ´∀`)マターリ >> 0 / ( `Д´)ウワァン >> 0
MAXCombo >> 1140
(゚∀゚)キター! >> 10 / (・A・)イクナイ >> 0
FREEZECombo >> 10
SCORE >> 99548

ティックルさんの冬祭り2010参加作品、11keyNo.39。
鏡音リンが歌う、シグナルPのボカロ曲。力強い進行と哀愁感のあるメロディが印象的な楽曲。
11Dと銘打たれた、プレイ中のキー変化を伴う多鍵作品です。

基本的には11key、11Lkeyをはじめとする既存のキーを移動する内容。
譜面が作るリズムを活かして、それぞれのキーの楽しさが引き出されています。
難しさも目立ちますが、ある程度慣れていればついていけるレベルに収まっているので
多鍵プレイヤーであればまったく対抗できないということはないでしょう。
これを機に他のキーにも興味を持てるような内容だと思いますね。

2サビ以降の展開はキー変化からもアプローチされており、舞台が大きく動いていきます。
11keyと11Lkeyを半分ずつ使うようなキー配置はこの作品の最も特徴的な部分。
そこを経由して、最終的にはダブルプレイ型の9keyに収束します。
デフォルトでは11keyと11Lkeyの5key部分を利用した配置なので、左右がずれた状態に。
最大限に「UNBALANCE」という土台を感じさせるあたりが上手いなと思ったり。

譜面のキーが変わるときのエフェクトは技術屋ならでは。
前半~中盤のさっと変化する型、ラストの曲に合わせて変化する型、この2つの対比が
見ていて非常に興味深いところですね。
このあたりに注目すると、また違った側面が見える作品なのではないかなと。


<タグ>
[ティックル]、[11Dkey]、[シグナルP]、[中級者向け]、[冬祭り'10]、[2010]、
[VOCALOID曲]、[演出あり]

Fall Memories (bluepierrot)

作品名:Fall Memories
作曲者:Phantasma

製作者:bluepierrot
サイト:舞う道化師舞台裏

譜面難易度:★★★★★☆☆☆☆☆(5) - Hard
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇(5) - Hard

<izkdic>

Music ≫ Fall Memories
Difficulty ≫ 7key / Hard 〈 bluepierrot 〉
Rank ≫ PF
Speed ≫ 3 x ( Setting : 3 x )
Sp.Motion ≫ Brake
(・∀・)イイ!≫ 828 / (`・ω・´)シャキン ≫ 26 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 854
(゚∀゚)キター! ≫ 17 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 17
SCORE ≫ 13209

bluepierrotの7key作品。2000番のキリリク作品だそうで。
楽曲は秋の爽やかな雰囲気と紡ぎだされるような旋律が印象的な2step曲。

旋律を追いながら、所々でリズム譜面を挿入する、というタイプの譜面。
楽曲柄もあって譜面中には24分配置が非常に多く、作品を印象付けています。
24分は概して引っかかりやすい打鍵になり、難しいのですが、
この作品ではその周りの打鍵がしっかり考えられていて綺麗に打っていくことができます。
後半は裏打ちのおにぎりも入ってきてより一層軽快な打鍵に。
個人的に好きなのは中盤で出てくる弦を追ったフリーズの部分。
こういうタイプのフリーズはとても心地よくて好きですね。

難関は24分。特に一部分で密集してやってくるところが厳しめ。
局所的に見ればそこまできつい配置はありませんが、
全体的に崩されやすいのでスコア、とりわけ精度狙いの時は要注意。
中盤以降のおにぎりは単純な裏打ちではありますが、
24分の旋律に絡むように飛んでくるので見た目ほど単純にはいかないように思います。


<FUJI>

Music ≫ Fall Memories
Difficulty ≫ 7key / Hard 〈 bluepierrot 〉
Rank ≫ PF
Speed ≫ 4 x ( Setting : 4 x )
(・∀・)イイ!≫ 837 / (`・ω・´)シャキン ≫ 17 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 854
(゚∀゚)キター! ≫ 17 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 17
SCORE ≫ 13218


bluepierrotさんの通常7key作品、7keyNo.9。
Phantasmaさんの2step曲、秋の情景を感じさせる爽やかな楽曲です。

流れるような打鍵で進んでいくスウィングリズムが印象的な譜面。
スウィング系の楽曲だと譜面がごちゃごちゃするという側面がどうしても付きまとうのですが、
隣接配置を多用することで非常にすっきりした感じのある内容に仕上がっています。
7keyの軽いタッチが曲のフレーズを上手く捉えているなーと。
打鍵感もよく、快活に打っていける譜面だと思います。

拾っている音は旋律がメインですが、要所で対旋律やリズムに移ったりする部分も。
これらの部分はフリーズや同時押しを積極的に用いており、打鍵感が大きく変わります。
バイオリンを追う配置は、音の伸びを心地よく感じられる個人的にとても好きな部分。
作品中で唯一フリーズを用いた部分であり、使いどころを考えられているのが窺えます。
視覚的にも緑の矢印と青のフリーズとの調和が綺麗ですね。

おにぎり絡みの旋律が最大の難関となるでしょう。
範囲も比較的広く、おにぎりを安定して打つテクニックが要求されるかと思います。
形自体はそこまで複雑ではないので、左手と右手でおにぎりを打ち分ける練習にもおすすめ。


<タグ>
[bluepierrot]、[7key]、[Phantasma]、[中級者向け]、[2010]

太陽は昇る -howling wolf style- (ぷろろーぐ)

作品名:太陽は昇る -howling wolf style-
編曲者:ひとおおかみ

製作者:ぷろろーぐ
サイト:Prologue's Works

譜面難易度:★★★★★★★☆☆☆(7) - Hard
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◇◇◇(7) - Hard

<izkdic>

Music ≫ 太陽は昇る -howling wolf style-
Difficulty ≫ 11Lkey / Hard 〈 ぷろろーぐ 〉
Rank ≫ SS
Speed ≫ 3 x ( Setting : 3 x )
Sp.Motion ≫ Brake
Scroll ≫ 11k-Def
(・∀・)イイ!≫ 1107 / ( ´∀`)マターリ ≫ 4
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 1107
(゚∀゚)キター! ≫ 55 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 55
SCORE ≫ 18012


ぷろろーぐさんの11Lkey作品。2010年度11/11企画参加作品ですね。
11Lkeyの魅力が詰まった一作です。

11Lkeyとしての楽しさは何と言っても左手で上下の矢印を捌いていくことですが、
この作品は単純な移動のみならず、手を傾けて処理するタイプの上下同時押しも入っており、
作品としては高難易度ながら非常にうちごたえのある、優れたゲーム性を演出しています。
この作品だけで11Lkeyの楽しさをほぼ網羅できると言っても過言ではないかと。
表現面にもぬかりなく、上段への移動にシンバルをあてるなど斬新な構成も。
11Lkeyは11key以上にプレイ層を選ぶキーですが、それをある程度プレイできる方で、
11Lkeyとしての楽しさを味わいたい方にはぜひ遊んでもらいたい作品ですね。

難易度は局所的に上がるタイプ。密度の低い部分も指移動面で油断はできません。
上下同時押しは非常に難しいのでそこをしっかり見切っていくことが肝要でしょう。
理論上は右手移動を使わなくても打てますが、
適宜右手を織り交ぜてやるとよりスムーズになるかも。


<FUJI>

Music ≫ 太陽は昇る -howling wolf style-
Difficulty ≫ 11Lkey / Hard 〈 ぷろろーぐ 〉
Rank ≫ SA
Speed ≫ 4.5 x ( Setting : 4.5 x )
Scroll ≫ 11k-Def
(・∀・)イイ!≫ 1103 / ( ´∀`)マターリ ≫ 3
(´・ω・`)ショボーン ≫ 1 / ( `Д´)ウワァン ≫ 4
MAXCombo ≫ 466
(゚∀゚)キター! ≫ 55 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 55
SCORE ≫ 14747


ぷろろーぐさんの11Lkey作品、No.37。11key企画で製作された作品とのことです。
RPGゲーム「大神」よりラスボス戦BGMのユーロビートアレンジ曲。

フリーズを押しながらの16分と、四分中心に16分が混じるリズムが特徴的な譜面。
軽快な打鍵の中にポイントで重厚さも見せる、フリーズの使い方が非常に上手いです。
長めの曲ではありますが、テンポ良く進んでいくので遊びやすく仕上がっています。
指移動のタイミングも分かりやすく、見た目の複雑さと反して打ちやすい内容だと。

左手の上下のキーを同時に押す部分が多く、非常に難解な打鍵が要求されます。
と同時に11Lならではの打鍵感を演出する配置でもあるように感じます。
譜面は四分なので、リズムよく叩ける分タイミングが分かりやすいのがポイント。
二次元的にキーを動かす楽しさを見せることに長けていますね。

上下の指移動や同時押し等、11L特有の要素をよく活かした作品だと思います。
11Lの打ち方に慣れてきて、本格的な作品をやってみたいという方にお勧め。
見切りやすさの観点から、可能な限り高倍速でのプレイを推奨します。


<タグ>
[ぷろろーぐ]、[11Lkey]、[ひとおおかみ]、[中級者向け]、[上級者向け]、[2010]、[編曲]

あるお節介な言葉 (こまみー)

作品名:あるお節介な言葉
作曲者:tetsuo

製作者:こまみー
サイト:音の小径

譜面難易度:★★★★★☆☆☆☆☆(5) - First
プレイ時間 :◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇(8) - First

<izkdic>

Music ≫ あるお節介な言葉
Difficulty ≫ 7ikey / First 〈 こまみー 〉
Rank ≫ PF+
Speed ≫ 3 x ( Setting : 3 x )
Sp.Motion ≫ Brake
(・∀・)イイ!≫ 1310 / (`・ω・´)シャキン ≫ 0 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 1310
(゚∀゚)キター! ≫ 32 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 32
SCORE ≫ 20450

七鍵祭'10提出の、こまみーさんの7ikey作品(No.87)にして、
2010年、数多く作品が発表されたその中で僕が一番好きな作品です。

矢印とAAの織りなす、曲の持つ温かみを見事なまでに表現しきった世界観が特徴的。
1番の旋律譜、2番の伴奏譜、
そして7つのキーが一体となってひとつの作品を演じているということ。
正直言葉では表せないくらい魅力がいっぱい詰まっています。心打たれます。
また、3つのAAをバランスよく用いつつも、メインキャラクターのおにぎりを要所要所で、
かつさりげなく主張させるその配慮もすごくうまいなあと。
終わった時には、「まだ終わってほしくない」という思いに駆られるはず。
時間を忘れるって、きっとこういうことを言うんでしょうね。

僕はこの作品をプレイして、7ikeyに対する見方が変わりました。
7ikeyの、7ikeyならではのよさをしっかりと見せてくれる作品ですね。


<FUJI>

Music ≫ あるお節介な言葉
Difficulty ≫ 7ikey / First 〈 こまみー 〉
Rank ≫ PF
Speed ≫ 4 x ( Setting : 4 x )
(・∀・)イイ!≫ 1305 / (`・ω・´)シャキン ≫ 5 / ( ´∀`)マターリ ≫ 0
(´・ω・`)ショボーン ≫ 0 / ( `Д´)ウワァン ≫ 0
MAXCombo ≫ 1310
(゚∀゚)キター! ≫ 32 / (・A・)イクナイ ≫ 0
FREEZECombo ≫ 32
SCORE ≫ 20445

こまみーさんの7ikey作品。七鍵祭'10で準トリを飾った作品でした。
くちばしPのミク曲。気持ちの良いメロディーが印象的な楽曲です。

総じて密度は高いものの、フリーズや左手の配置に全く重さを感じさせない不思議な譜面。
この特徴は、7ikeyの左右の配置の違いや視覚的な部分に由来しているような気がします。
2番の拾い方はやや特徴的ですが、伴奏となる音をしっかり聞けば対応できるでしょう。

2サビが終わってからの間奏での両手を大きく使う配置は、視覚的インパクトも十分。
ラストサビからの流れは、しっかりと打たせながらもすっきりした感じを残す内容だと。
雰囲気作りとプレイ感の両立が素晴らしい作品です。
是非譜面を通して作品の世界に浸ってみてもらいたいなと。

ご本人から聞いた話ですが、自分の作品を参考にした部分がこの譜面にあるそうです。
それ自体は重要なことではありませんが、そう言ってもらえるのは嬉しいことですね。


<タグ>
[こまみー]、[7ikey]、[tetsuo]、[中級者向け]、[七鍵祭'10]、[2010]、[VOCALOID曲]

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